こちらの本は『世界一受けたい授業』などテレビでもご活躍の齋藤 孝先生の著書です。
論理的でわかりやすく親しみやすい文章は高校入試の国語で『論説文』の問題にも数多く採用されています。
私も塾講師になって間もない頃、
小学4年生の男の子に
「先生、なんで勉強しなあかんの?」
と聞かれてどう答えたらよいか真剣に悩んたことがあります。
私なりに誠意を込めて精一杯考えて答えましたが、その時の彼にぜひ読ませてあげたいなと思う『なぜ勉強するかの答えが詰まった1冊』です。
「頭のよさ」とは、人間を幸せにするために活かされべきもの、頭は幸せになるためにつかわなくちゃ」というところに一番共感しました。
斎藤先生が説く『勉強と向き合う理由』
皆さんもきっと「なんで勉強なんかしなあかんの。」思ったことがあると思います。そして親御さんもその問いをお子さんに一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
齋藤先生は
「頭をよくする」というのは、生きるために必要な力をつけることなんです。
そのために勉強をするんです。
頭のよくならない人間はいません。
だれにでも努力できる力は備わっています。
どういうやり方をすれば自分の力を伸ばしやすいのか、そのことにどこで気づけるかがポイントです。
と述べられています。
『頭を良くしたい』なら『本を読む』
さらに齋藤先生は『本とどう付き合うか』について
本を読むことは人間のもつ『さまざまな感情』に出会うこと。
なんとなく読むのではなく、本気を出して読む、
どんな本でもいいから、その世界に自分をグーッと潜り込ませる。
本と向き合うことは人と心を通わせること。
「頭をよくしたいけれど何をしたらいいのかわからない」
という人は、とりあえず本を読みましょう。
読むスピードが速くなると頭の回転が速くなる。
好きだから熱中するというより、
やっていたら面白くなって夢中になっていく。
また、本当に頭がいい人は「不機嫌をまき散らさない」
「機嫌とは自分でコントロールするもの」とも述べられています。
たまき塾でも皆さんに「自分の機嫌くらいは自分でとろう!」と話しています。
不機嫌をあらわにしているタイプは、たとえ小学生・中学生でも周りの人に気を遣わせて迷惑です。人からも好かれません。たとえ多少、勉強が出来ても周りの人に嫌われてしまっては本末転倒です。
齋藤先生のご説明はとてもわかりやすく、色々なタイプの子どもたちにメッセージが伝わるように、響くように書かれています。私もいつか様々な経験や思いをもとにこんな素敵な本が書けたらなという夢を』持っています。そのためにもさらに精進したいと思います。
こんなに大切なことをこれだけわかりやすく伝わるように書かれるなんて…齋藤先生は本当に素晴らしいと心から敬服します。
皆さんも興味を持たれましたら、ぜひご一読くださいませ。